自費出版でまさかのベストセラー、文芸社

出版業界の現状
全国出版協会・出版科学研究所の調査によれば、新刊書籍の発行点数は年間およそ7万で、年々微増の傾向にあるが、反比例して1冊あたりの発行部数は減少傾向にあります。

書店の棚の大きさ及び読書人口の限界から、飽和と淘汰が起こっているといえます。

さらに今は出版不況と呼ばれるような時勢です。
そんな不況の中、大手出版社も生き残りをかけて動いている状態です。

考えてみれば、総人口が減少していく以上、マーケットが縮小するのは出版業界に限ったことではないのかも知れません。

上記で述べた発行部数の減少の原因には、総人口の減少の他に活字離れもあります。
1990年代半ばをピークとし、読書離れは大きな社会問題としてクローズアップされるようになりました。

若者の活字離れと話題になっていたこともあったが、これよりも今まで書籍の購読に貢献していた50代以上の世代の無読率が高まっているのが原因です。
2000年代では教育機関などの施策により読書週間など力をいれることが多く小学生など低年齢層の読書量は過去最高となっています。
ともかく『本が余っている』のが日本の出版業界の現状です。

これからは、出版「後」の競争力がますます問われる時代を迎えるといえます。
書籍を出版することはゴールではなく、スタートラインにすぎません。
売る努力をしなければ、7万点もの新刊書籍のひとつとして埋もれてしまいます。
面白ければ売れるという時代でもありません。

著者の方で出来る努力はいかに本を面白くするか、自信の名前を有名にするかと出来うる行動が限られています。そのため、出版社の努力が必要です。それは書店への流通、出版社自体のネームバリューがあるかという問題です。

インターネットの普及により、Amazonなどネット通販で気軽に本が買える時代ではあるが、書籍の売り上げはやはり書店への流通が大きいです。いまだにネット通販などではトラブルを心配し、購入を控えている人もいるようです。

話がややそれましたが、そもそも書店に並ばない時点で一般の目には止まらず、話題にすらなりません。

自費出版の本でも書店に並べばベストセラーになる確率があります。著者が有名であるならばネット通販などでも売り上げを記録できるが、書店に配本されなければ企画出版の本ですら売れることはほぼないでしょう。

書店も倒産が相次ぐ中、生き残りをかけて勝負をしているのであるのだから、売れる本を置くのは当然の商法です。
書店に並ぶ自費出版本とネットのみの企画出版本ではやはり書店に並んだ方が有利であることは明白です。

この状況下で、近年評判を集めているのが、株式会社文芸社の出版システムです。

大手出版社は大抵自費出版部門を持っているが、著者らからの支持と、圧倒的なベストセラー率の高さで、近年は自費出版イコール文芸社といっても過言でない業界内の評価を得ています。
その評判のシステムとは、ひとことで言えば配本力の強化です。具体的にはどのような内容なのか、次の項でひも解いていきます。

文芸社の出版システムの魅力は、販売チャネル確保力にあります。文芸社より刊行された書籍は全国300店舗の書店に必ず配本されるといわれています。

これがどれほど価値のあることか、出版業界に詳しくない方にはピンとこないかもしれないが、無名の新人作家の書籍が全国300店舗に配本されるのは異例のことです。自費出版ではまずないことです。

書店の棚の大きさには物理的限界があるから、必須、人気作家が書いた売れそうな書籍で棚が埋められていきます。弱小出版社のマイナーな書籍は、基本的に書店に並ぶことなどありません。

「ベストセラー本を○○冊納品するから、こっちの本も置いてほしい」という、大手出版社からの抱き合わせ納品もあるなかで、配本先を確保するのは大変な営業コストをかけて実現したことでしょう。

また全ての書籍ではないが、書店チェーン最大手である紀伊国屋書店及び文教堂書店に1年間常備陳列されるサービスも受けられるといわれています。

このサービスは1年間店頭在庫がなくならないよう補充・管理されるとのことで、文芸社がまさに出版「後」の競争力強化に焦点を当てて、配本に尽力していることがわかります。

結果として、着実にベストセラーが生まれている。文芸社より発売され一大ベストセラーとなった血液型シリーズの本。評判となったあの本のブームのきっかけは、地方の書店店員が店頭で推薦したことが始まりだったといわれています。カリスマ書店員なる呼称を聞いたことのある方もいるだろうが、彼らとて、配本されない書籍を薦めることはないのです。

出版するだけでは意味がありません。書店に本が並ばなくては。どんなに良い書籍でも人の目に触れなければ売れることはないです。それが商法というものです。当たり前のことではあるが、この点を地道に整備した出版社は文芸社だけであり、それが今日の評価に繋がっているといえます。

確かに、安い印刷所に依頼して製本するだけなら、数十万円でもできるでしょう。しかし同人誌を何万部作ったところで、一般的には作家と呼ばれることはないでしょう。ISBNコードを取得し、出版社から取次を経て、全国書店に並んではじめて、書籍はスタートラインに立ちます。また、それらにまつわる細かい作業を編集者が代行してくれることにも価値を感じるべきです。

文芸社の自費出版は、実際に本が出来上がるという事だけではありません。原稿を編集し、カバーなどのデザインを行い、製本し印刷を行ないます。そして全国の300書店に配本し実際に書店で販売を行ないます。

もし個人で同じような流通のしくみを作り上げるとしたらどうでしょうか?そもそも個人で出来ることではないです。もし出来たとして、いくらの費用が必要になるのでしょうか?このことを考えると、むしろ文芸社の自費出版は安いとさえ感じます。

文芸社の自費出版は、流通までの仕組みを考えると安価であり、極めて良心的な、価格相応のサービスが受けられるパッケージです。

ただ本を出すだけではなく、出版した本がいかに人の目に触れる機会が増えるかという点が重要です。

年間7万もの書籍が発行される中でベストセラーになるのは簡単ではないが、まずは書店の棚に並べてもらう、その配本力が決定的な差を生みます。

事実、ベストセラーを記録しているリアル鬼ごっこ(著:山田悠介)や心霊探偵八雲(著:神永学)など、映画化、ドラマ化された作品もあります。

先程挙げた2作の他、B型自分の説明書(著:Jamais Jamais)など評判になっているものもあります。例え「文芸社」と聞いてピンとこない人がいたとしても刊行されている出版物の名前を聞けばすぐにわかることでしょう。

上記のように、文芸社の自費出版本からは多くのミリオンセラーが生まれており、著者の文才と出版社の配本力さえあれば、自費出版であるかどうかに関わらずヒットのチャンスが与えられると言い切れます。ようするに、活躍している作家の中にも、自費出版からスタートし、現在の地位を確立している方が多く存在しているのも事実です。

出版不況の淘汰を経て今後は、本当に情報発信したい著者と、本当に才能のある著者だけが残っていくのではないかと思います。それを実現するのが自費出版というシステムであり、支えているのが文芸社だと思います。

自費出版の最大手として優良なサービスを提供しており、書店流通・著作者保護制度などのサービス、映画化、ドラマ化など実績から判断して、現状は他を選ぶ理由がないと言って過言ではありません。

自費出版の本と編集企画の本を同じブランドで流通させていることからも、著者の才能を平等に扱うという本気の姿勢が伺われ、好感が持てると言えます。

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