がん保険なら『SBI損保』

がん保険は、漢字生保、カタカナ生保などが販売していますし、通販型保険も各社が販売しています。
生命保険や医療保険の特約といった形でも加入しているかもしれません。

その中で、損害保険会社のSBI損保が販売している「がん保険」の評判が良いです。

がん保険は、アメリカ生まれの保険です。日本では、1974年11月に初めて発売されました。当初の保障は以下の通り。主に、入院+死亡の保障(家族保障あり)が中心となっています。

日額で支払われるがん入院給付金
がんによる死亡保険金
がん以外の死亡払戻金

45年以上前に発売された「がん保険」の保障内容は?
続いて、外資系生保や中小生保から発売された追随の商品も、基本的に、医療保険にがん保障を付加するタイプや入院保障をがんに限定するタイプがほとんどでした。

近年のがんの治療は、「手術療法」「薬物療法(抗がん剤など)」「放射線療法」が、いわゆる三大治療と言われるものです。基本的に、個々人の病状や体調等を考慮して、これらを単独もしくは組み合わせて治療が行われます。
ただ、当初のがん保険は「手術療法」に対応した保障設計になっており、手術を伴った長期の入院に備えられるよう、入院日数無制限の入院給付金がベースとなっていました。
その後1983年1月に、がんの診断や入院を要件として、入院日額を切り離して一定額を給付するタイプの商品が登場。これ以降、がん保険の保障の柱となる「がん診断一時金+がん入院給付金(日額保障)」が取り扱われるようになったのです。
ただし、診断一時金が受け取れるタイミングは、初めてがんと診断された時(診断+入院が要件となっている商品もあり)の1回のみ。さらに、がん保険の対象は、「悪性新生物」に限定され、「上皮内新生物」と診断された場合は保険対象外となり、原則として、保険金は受け取れませんでした。

・先進医療および公的医療保険制度の枠外となる自由診療を、実際にかかった治療費の分保障してくれる、定期型のがん保険。
・インターネットを活かし、コスト削減を行っているため、保険料が手頃な金額におさえられています。
・通院治療はがん治療にかかった費用を、5年の保険期間ごとに最大1000万円まで補償。通院日数に制限なく、入院前後の通院や、入院を伴わない通院も補償される。
・「がん入院保険金」「がん通院保険金」に加え、「がん診断保険金」という名称のがん診断給付金を付けられる契約プランもあります。

どのようにしてがん保険を選べば良いのでしょうか?

筆者は、第一に、今のがん医療に即しているか、第二に、自分の保障ニーズに合っているか、第三に、「保険商品」だけでなく、それを取り扱う「保険会社」や「担当者・窓口等」のバランスが取れているか、の3つを確認することが重要だとアドバイスしています。
第一については、これまで述べてきたがん保険の変遷をご確認いただければ、よくお分かりでしょう。

端的に言えば、古いタイプのがん保険は、入院保障や死亡保障がメインでした。入院日数の短期化や通院治療の増加等によって、想定していたほど、給付金が受け取れない可能性もあります。あるいは、通院保障や在宅療養が付加されていても、継続して20日以上の入院が必要など、要件のハードルが高く、給付金が受け取れないかもしれません。

そのため、がん保険を選ぶ場合は、今のがん医療やがん患者の罹患後の現状に沿った商品であることが大前提です。とりわけ、治療の選択の幅を広げたい、自由診療も含めた高額な医療であっても受けたいという人は、保障内容を吟味されることをお勧めします。

第二については、仮にがんに罹患した場合、個々に、どのような経済的リスクがあるかを検討します。例えば、がんの医療費が高額になった場合が心配という人もいれば、がんで働けなくなって、収入が減少した場合が不安という人もいるでしょう。あるいは、女性の場合、がんにかかる直接的な費用ではなく、入院中や治療中の育児や家事、介護をアウトソーシングするための間接的な費用を準備しておきたいかもしれません。それぞれの心配事をカバーできる商品を選ぶことがポイントでしょう。

がん以外に上皮内新生物も対象
一般的に「癌」として考えられている悪性新生物だけでなく、転移の心配が皆無な早期のがんである「上皮内新生物」も、SBI損保のがん保険の支払対象です。

実際にかかった費用を補償
生保系のがん保険だと、がんの診断があった際に一時金を支払い、入院時や通院時、手術時に保険金が支払われるのが一般的です。

一方、SBI損保のがん保険は、実際にかかった治療費用を補償するという点で、生保系とは保険の設計思想からして異なります。

なお、がん診断保険金が必要な場合、オプション契約をすることで保険金が支払われます。

交通費や日用品、差額ベッド代などは治療費ではないため、支払対象外となりますので注意してください。

先進医療や自由診療も保険金支払いの対象
SBI損保のがん保険は、健康保険の支払対象となっている「標準的ながん治療」(抗がん剤、手術、放射線)だけでなく、先進医療や自由診療も対象に含まれます。

しかし、自由診療に関しては、全く治療効果が見込めないオカルト的な民間療法もあるため、以下の条件が設けられています。

アメリカ国立がん研究所(NCI)のガイドラインに定める診療
全米総合がんセンターネットワーク(NCCN)のガイドラインに定める診療
第三者機関である癌専門医委員会において有効であると判断された診療
のいずれかに当てはまること

自由診療の場合、治療を始める前に、SBI損保に連絡した上で治療計画を立てる必要があります。

承認が得られなければ、保険金は支払われません。

SBI損保のがん保険は「更新型の定期保険」

SBI損保のがん保険は、保険期間が5年で最長90歳まで自動更新できます。終身の保険ではありません。

死亡保険や医療保険は、途中で保険が切れてしまう定期保険ではあまり意味がありませんので、終身の保険に入ることが基本になります。

しかし「がん保険を終身で持つ必要があるのか?」と言うと、人それぞれの考え方によります。

なのでSBI損保のがん保険は、「一定期間に備えるがん保険が欲しい」という方にはピッタリですが、「終身でがんに備える保険が欲しい」という方のニーズには合っていないといえるでしょう。

また更新で保険料が上がっていくため、74歳男性で月々の保険料は14,640円。

これ以降の保険料はSBI損保の資料に書かれていないのですが、更新によって保険料が上がり続けるのは間違いないので、90歳まで保険料を払い続けられるのか?という心配もあります。

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