疲労回復に「イミダペプチド」

日常的に手に入るものでイミダペプチドを豊富に含んでいる食材は「鶏胸肉」 胸肉には、ほかの部位より多くのイミダペプチドが含まれています。

1日200mg(0,2g)のイミダペプチドを、最低2週間とり続けると 、疲労回復に効果が期待できるということが明らかになっています。

「1日100gの鶏胸肉」を摂取していれば、少なくともイミダペプチド200gは体内に吸収され、効果が期待できます 。

 

イミダペプチドとは

カルノシンやアンセリンなど、イミダゾール基を含むアミノ酸結合体の総称。

イミダペプチドは骨格筋において抗酸化作用を発揮し、疲労の予防や回復に著効があるといいます。

渡り鳥が何日間も休まずに飛びつづけられることに注目し、発見された成分です。鶏むね肉に、高濃度のイミダペプチドが含まれています。

そのイミダペプチドは、鶏の体内でも作られ、特にむね肉に多く含まれています。

渡り鳥がバテて飛べなくなったという話は聞いたことがありません。

渡り鳥は何千キロもの空の旅を続けることが出来ます。

その鳥たちはこのイミダペプチドを体内で作り出し、疲労を急速に回復しているのです。

生物ごとに疲労が溜まりやすい場所に多く含まれ、回遊魚では「尾びれのつけ根」、人間では「脳」に多いそうです。

イミダペプチドは2つのアミノ酸が結合しており、摂取すると分解され、血液とともに運ばれます。そして、疲労している細胞(脳など)に達すると、再びイミダペプチドに合成され疲労を回復します。

 

予算30億円超の「抗疲労プロジェクト」

「なんとなく疲れる」「何もしてないのにダルい」「疲れた」という話はもう日常会話と化していますが、そんな状態はやっぱりよろしくないのではないかと思っている人もいて、2003年には大阪市立大、大阪市、医療品・食品メーカー18社などが参加した、予算30億円超となる「抗疲労プロジェクト」(疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト)が立ち上がりました。

この研究では、疲労回復に効果があるのではないか?という食品成分23種類を調査。最終的に6種類の成分(イミダゾールジペプチド、コエンザイムQ10、リンゴポリフェノール、クロセチン、オルニチン、クエン酸)について疲労回復の効果があるという結果を出しています。

この中で、もっとも効果が高いとされたのがイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)です。

※このプロジェクトの報告自体は現在みることが出来ないようですが、これを受けてのイミダペプチド配合飲料の疲労回復効果についての論文は大阪市立大のサイトで見ることができます。

 

「疲労感を軽減する」機能性を表示した製品

疲労は過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた心身の活動能力・能率の減退状態と定義されますが、その多くは疲労感を伴います。

疲労のメカニズムの一つに肉体的活動によって生じる酸化ストレスの上昇があり、鶏胸肉に多く含まれるイミダゾールジペプチドは、酸化ストレスの上昇を抑制する作用(抗酸化作用)を持つことが知られています。

イミダゾールジペプチドはヒトおいても骨格筋中に多く存在し、酸化ストレスによって生じる疲労に伴う身体的な疲労感を軽減する機能が実証されています。

 

鳥胸肉料理でも摂取可能

鳥むね肉100gあたり200mg、もも肉で100mgのイミダペプチドを含んでいるそうです。疲労回復には1日あたり200mg~400mgの摂取が望ましいそうなので、毎日鳥むね肉を100g~200g食べればOKでしょうか。最近人気のコンビニで売ってる「サラダチキン」がちょうど100g程度なのであれを2個ですね。

なお、イミダペプチドは熱には強いため加熱調理しても失われることはないそうですが、水に溶けやすいので焼いた時に肉汁と一緒に流れ出してしまうとのこと。なので、スープにしたりするのがお勧めだそうです。

 

イミダペプチドの効果的な摂り方

長時間加熱したり茹でたりすると煮汁に移行します。ですので、煮汁も一緒に摂取すると良いでしょう。

市販の蒸したチキンなどは手軽に摂れて良いですが、加工段階で成分が流出していることが多いです。

また、「ビタミンC」と一緒に摂取すると、よりイミダペプチドの効果が発揮されると報告されています。レモンやみかんなどの柑橘類や生野菜にビタミンCは豊富に含まれています。

いかがでしたか? 疲労回復には、「イミダペプチド」と「ビタミンC」を意識して摂取してみてください。

 

脳の老化防止にも効果

とりあえず疲労回復には効果があると判明したイミダペプチドですが、記憶力の改善、脳の老化防止にも効果がありそうだという検証結果が出てきました。

毎日1gのイミダペプチドを半年間摂取したところ、記憶力のテストについて得点の向上がみられたとのことです。

 

日本予防医薬

大阪大学の医学部から始まった企業の「日本予防医薬」が発売している「イミダペプチド」。

心身ともに疲れた現代人の体を元気にしたいと研究を重ねて、いくつもの成分を試した結果、イミダペプチドが最も効果のある成分であることがわかり商品化したものです。

GMP基準に則って、医薬品並みの管理体制の下で生産されているサプリメントです。

安心して口にしていただけると思います。

 

 

サプリメントは薬ではなく、食品ですから効果に即効性があるわけではありません。

毎日コツコツと飲み続けていただくことで効果を発揮します。

サプリメントにアルコール、カフェインなどは入っていませんから就寝前でも飲むことが可能です。

毎日飲んで、生き生きと健やかな毎日を過ごしてください。

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